狙うポイントのグレに刺激を与えないようにアンダースローでポイント沖へキャストしサミングすると同時にコマセを切り撒く。
更に次のキャスト用に2杯ほど撒いておく。
狙うポイントへ仕掛けを戻し誘導する。
直ぐに微妙なアタリ。
小さく張り戻すと穂先がグーンと持っていかれる、この瞬間がたまらない。
そしてしっかりと乗って来た。
周囲のグレに配慮して小さく俊敏に合わせる。
細軸で刺さり重視のスレ針ならではの小さな合わせが効くからだ。
また合わせが大きいとグレが怒って暴れてしまうわけで、これでは集まって来たグレを散らしてしまうことになる。
故に即、1mほどグレを引っ張り上げてからベールを戻してタメに入る。
これはグレが暴れ出したとしてもアタリ棚より上層なので下層のグレだけは落ち着かせておきたいと言う思考である。
最もグレの頭がこちらに向いていないと却って暴れさせてしまうので合わせは小さく引き上げは素早く、この一連の動作を俊敏に行うと言うことになるわけだが。
コマセは絶やさず広範囲に撒きながらロッドを横に向けて針を結び替える。
そして次も同じようなアタリで更に30 アップ。
ここからスレたのか付餌が取られるだけで喰い込まない。
ロッドを真横に向けて釣り座から一歩下がりグレから見えない工夫をしているのだが、まるでこちらを見透かしているような有り様だ。
針を4号へ落とす。
ハリスウキを装着と言う選択もあるのだが、ハリスウキは軽く仕掛け沈みのコントロールがしにくく下層棚を探りにくい。
ここではコントロール可能なDVCが有利と判断。
よって旧型の小さめのDVC 00をチョイス。
浮力調整のシリンダーをいっぱいまで締め込み馴染みと同時に沈む設定にする。
ストッパーと楊枝もグリーンから透明なシリコンゴムと楊枝に替え、すべて色ものを外す。
ここからはセオリー通り、目視出来る範囲から1mほど外側の更に50cmほど下層狙いに切り替える。
これでまた30 アップを取り込む。
針を5号に結び替える。
またスレたようで、同じポイントでは喰い込まなくなる。
そこで早い沈みと張り込み用にガン玉6号を針上15cmに打ち、ストッパーを30 cm引き上げる。
コマセは下層までは届いているはずなので、上層から同調させるより下層への馴染み速度に一工夫することで下層15cm 幅で喰わせる演出にした。
狙う外側のポイントより更に沖へ仕掛けをキャスト。
コマセは狙うポイントへ切り撒いておく。
沖でウキを1mほど沈ませてからゆっくり仕掛けを狙うポイントまで引き戻す。
ここで馴染むまではティップの操作で少な目にスラックを出す。
ウキが沈み、適度に沈んだ頃ティップ操作でスラックを伸ばして軽く張る。
ここで15cm幅で誘う。
《この時リールで糸を巻き取ると不意のアタリに対応が遅れてグレは反転してしまいう。
よって頭をこちらへ向けさせることが厳しくなると思っているからだ。これはあくまでもGure8 流なのだが・・・。》
ウキがぼんやり見える程度の棚でウキを止めると狙い通りツンツンと言う手応えだ。
こいつは張り戻しを3回も掛けてから喰わせた。
先ほどより重量感がある。
磯際だけに真っ直ぐに取り込むのはきつい。
強引なやり取りをすればグレを暴れさせてしまい、折角湧いたグレが散ってしまう。
故にベールを開けてラインをフリーにして沖へ潜らせてからロッドを右に傾け、一気に右へ誘導するように引き上げる。
そして際まで寄ったら、左へ誘導し更に右へ誘導する。
こいつは左右に振って横向きで取り込んだ。
37cm今日一のグレだ。
再度同じ方法で仕掛けるが付餌は無くなるも喰い込まない。
手元にツンと言った咥えた感はやってくるが喰い込まないのだ。
最初に釣れたポイントより数メートル沖になってしまったせいなのか見破られているのか付餌を飲み込んでくれない。
このまま湧いた状態が続くかわからないゆえ、より低層の型狙いか、釣りやすい浮いているグレに標準を当てるか迷う。
それは低層でも手元に反応はあるのだが、喰い込みが悪く噛んだ後はあるが数回続いて喰い込まないからだ。
この辺りから雨が降り始めた。
よって原点回帰だ。
最初に釣れた磯際ポイントに狙いを戻す。
仕掛けを矢引に戻した一投目に今度は待ってましたとばかりに引っ手繰る程に気持ち良いアタリだ。
これこそグレ釣りの
Truevalueだ。
これで更に1尾を追加。
ここまで37頭に36・34・33・32・31と6尾キープだ。
空は雲が覆い雨が本降りになる。
撤収が頭を過ぎる。
カミナリまでが帰れと言わんばかりに唸る。
コマセはまだ残ってるし、湧きグレは未だ集会中だ。
しかし引き際も肝心であり、この湧きグレを充分に楽しませてもらった。
カミナリの唸りが響く、いくぞと言うような誇張音だ。
ここで納竿を決断。
頻繁な仕掛け交換や針結び、間断なく撒き続けたコマセ・・・これほど忙しい釣りでもGure8には愉快適悦であった。
この爽快感は自粛のストレスをしばらくの間は吹き飛ばすエネルギーとなるであろう。
Apology:お詫び
本日4月27日からStay Home週間であったがGure8はそのことを知らず、帰り際、警察官から三浦の公営駐車場は全て閉鎖することの協力要請を受けた。
近隣の方々、警察官の方々にご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。